講師の翌日、「歌舞伎座がなくなる前に、あと一度くらいは行っとかにゃぁ」ということで、「五月大歌舞伎」へ。
...といっても、友達のかよのちゃんが誘ってくれなきゃきっと行かなかったことでしょう。かよのちゃん、ありがとね!
今回の演目は、
- 恋湊博多諷(こいみなとはかたのひとふし) 毛剃
- 小猿七之助 御守殿お滝 夕立(ゆうだち)
- 神田ばやし(かんだばやし)
- 鴛鴦襖恋睦(おしのふすまこいのむつごと) おしどり
...恥ずかしながらひとつも内容を知りまへん。
「とりあえず、市川団十郎・海老蔵親子と尾上菊之助はテレビで見たことあるから、オレ!」くらいのバカテンションで歌舞伎座へ。
結果。やっぱり歌舞伎はおもしろい。
ダイナミックな舞台装置、現代劇につうじるせりふのやりとり(ギャグもアリ)、小道具の巧みさ、そしてなんといっても「形」の美しさ。踊りも、ここぞというときの見得も、「ハイ、ここが見せ場ですよ」というのがちゃーんと作ってあって、その瞬間、静止した空間が絵のように美しい。
そしてそして、海老蔵のなんとまぁカッコええこと!!「神田ばやし」ではへにゃへにゃの優男を演じたのに、次の「鴛鴦襖恋睦」では堂々たる色男。歌舞伎シロートの目にも、ファンが多いのがよぅく分かりましたよ。
座席に関しては、花道の真横でも何度か観たことあるけど、私みたいな初心者はむしろ3階席の方が気楽でいい。かよのちゃんは子供のころから毎月のように通っているので、そのへんがよく分かってらっしゃる。3階の、うしろに気兼ねせずに観られる席。舞台の上手がまったく視界に入らないのは残念だけど、フカンで観るのもなかなかオツなもの。しかもたった2,500円で4時間半もの長丁場を楽しませてもらえるんだから。かなりコストパフォーマンス高いでしょう。おやつポリポリも、ちょっとしたうたた寝も、気兼ねなくできるしね。えへへ。
終演後は、いつもの「おにわか」さんへ。
また楽しくて飲みすぎた。ついさっき時計を見たときはまだまだ大丈夫だったのに、なぜいきなりワープするのか。気づけば00:30。駅までダッシュでなんとか帰りました。とほほ。
写真は、この時点ですでに0時過ぎだと思われますが...。のんきにそばをすするかよのちゃんと私。私のきものは、いただきものの単の大島。満を持してのデビューです。あまりの軽さにびっくり。気楽な半幅帯で、座りっぱなしでもぜーんぜん疲れないんだったら。
海老蔵の前にいる猫ちゃんは、びっくりするくらいよくできた小道具。舞台上から操っているのですが、最後、不思議なことにうしろに写っている障子のやぶれ穴から出ていくのです。どうなっておるのだ!?
隠し撮りじゃないよ。かよのちゃんが買ったプロマイド(?)をデジカメで撮らせてもらったのです。