女4人 下衆プリ(GESU☆puri)旅行記3(倉敷編)
3日目は香川の金比羅さん参り。
瀬戸大橋を渡ったらすぐに坂出駅(話題の!)で琴平駅行きの電車に乗り換えなくてはいけないのに、
話が盛り上がりすぎて気づけば高松駅までスルー。大幅なロスを生んだ原因が紛れもなく下衆な話題によるものだったことが、悲しくも馬鹿馬鹿しい。
現地に着いたらまずは腹ごしらえ。すかさずタクシーに乗り込み、ネットでチェックしていた「宮武」という讃岐うどんの有名店へ向かう。が、あり得ないことに店の前には「定休日」の札が。定休日て...そりゃないよ、連休初日ですゼ!
生まれながらの闘犬ヌーりこの心に一瞬火がつくも、運ちゃんに相談したところ「小縣屋」「長田屋」という2軒の有名店を紹介されたのですんなり進路変更することに。と同時に、運ちゃんの「アンタら、1軒だけでいいのかい?」(ニヤリ)という挑発にまんまと乗せられ、うどん屋のハシゴも決定。
「小縣屋」のウリは「ぶっかけうどん」といって、要はしょうゆがけの冷たいうどんなのだけど、オーダー直後に大根一本とおろし器を渡されて一同驚愕。うどんが登場するまでの単なる待ち時間は一瞬にして「大根おろしタイム」に変貌し...たはずが、それを飛び越えて「ミス大根」撮影会がスタート。代わる代わる大根を持ってシャッターを切る回数にくらべ、おろし器上の往復回数は著しく少なく、当然、うどんが登場した段階ではほんの少量の大根おろししか完成せず。
肝心のうどんは「つるしこ」な食感に加え、大根おろし+しょうがおろし+しょうゆ+スダチという関東者には斬新な組み合わせでとてつもなくおいしく、大満足で2軒目へ。
「長田屋」は釜揚げうどんがウリらしいので迷わずオーダー。先ほどとは違ってあたたかいうどんを煮干しの出汁につけていただくのだけど、これが素朴な味わいでおいしい。途中で飽きてきたらしょうがおろしや七味を入れると、全然違う風味になってこれまた美味。帰りは先ほどのタクシーを呼んでもらい、幸せをかみしめつつ金比羅さんの参道入り口へ。
さぁ、ここからは楽しいだけの旅ニアラズ。というのも、目指す金比羅さんの書院は山の中腹にあるので、かなり長い石段をガツガツ登っていかねばならないのです。金比羅さんの奥書院は33年に一度だけ公開されるのだけど、ここには伊藤若沖が描いた「花丸図」というもんのすごい絵があるとのこと。次回公開時に私は70歳手前。800段もある石段を登ることが出来るとはどうしても思えない。必死でがんばらなくては。
どういうわけだか、途中でぬーちゃんのお友達のY子さん一行(Y子さん、はなこさん、Mさん♂)と合流し、よく分からないまま一緒に書院を目指すことに。
が、何よりも平和を愛する私は、ぬーちゃんが初対面であるMさんに向かって「金○日に似ている」という猛毒を吐いた時点で隊列から離れることを決意。もっとも良識ある(と思われる)はなこさんと一緒に、道ばたの小さなお花を愛でたり疲れて座り込んでいるお年寄りを背負ったりしつつ心清らかに歩を進めることに。
太ももが悲鳴をあげはじめたところでようやく書院に到着。まずは表書院。
あ〜〜!いきなり教科書だかテレビだかで見たことのある虎の絵が!!なんでもこの「遊虎図」、当時の日本に虎がいなかったため作者の円山応挙が猫をモデルに描いたんだって。そのエピソードを知らなくても、こりゃどう見ても猫だわね。手足がモコモコしててカワエエ(´∀`)
虎の近くにはヒョウを発見。でもガイドさんの説明によるとこれはヒョウではなく、応挙が勝手に「メスの虎はヒョウ柄だ、きっと」と勘違いして描いちゃったものらしい。応挙の暴挙だね(ナイス☆シャレ!)。
そしてそして奥書院に入ると...待ってました!伊藤若沖の花丸図!!
6畳ほどの小さな部屋の、金色に塗られた四方の壁の床から天井までが花、花、花。グリッド上に整然と描かれたリアルな花たちは美しさだけでない凄みすら醸し出していて、ただただ圧巻。願わくば部屋の中に入り込んですべての襖を閉め切ってみたいものだけど、それは無理なので柵から身を乗り出して精一杯のぞき込みつつ若沖ワールドを堪能。
花丸図の隣の部屋には岸岱(がんたい)の「群蝶の図」が。大小の無数の蝶がCGのように配置されていることに仰天。写実ではなく、蝶をモチーフとして扱っている斬新さ。江戸時代にこのセンスは...理解してもらえたのかしら?
おのおの素晴らしい芸術に触れ、下衆で汚れた心を完全に洗い流した後はすがすがしく下山。途中、金正○似(いや似てないけど)のMさんに買ってもらった黒豆きんつばが異常においしく、Mさんにフリフリとしっぽを振る私。
Y子さん一行と別れた後はすでに暗くなりかけた四国から本州に戻るべく、約1時間の電車の旅。今晩は宿の夕食がついているので早めに帰らねば!!
おいしいものを食べアーティスティックな時間を過ごし、大変満たされた気持ちのまま終わるはずのこの日の夜は、実はこの後阿鼻叫喚のクレイジーナイトへと変貌を遂げるのだけど、あまりに長くなったので待て次号。
カテゴリ:
トラックバック(0)
トラックバックURL: /mt/mt-tb.cgi/1822
コメント(4)
下衆ぬー|2007年12月 3日 00:26
こんな凝縮不還元日記を読めて感激☆ りこさん素晴らしいです。 下衆の中の下衆。
>大幅なロスを生んだ原因が紛れもなく下衆な話題
そうそうそう。土地が悪かったと思うのよ。何もかも、あの父ちゃんの風体のせいです。
>「ミス大根」
いいねえ、りこ氏のミス大根。エロいようで全くエロくない所も素敵です☆
>道ばたの小さなお花を愛でたり疲れて座り込んでいるお年寄りを背負ったり
下衆な人がよくやるミスです。清らか過ぎて疑惑が生じました。−50ポイント。
ゆふと遊はこれ読んでるのかな??
まったくアイツらは!!
りこ|2007年12月 3日 15:17
頑張ったのに「不還元」カーイッ(`∀´)
どちらにしても、この長文に耐えられるのは参加者本人のみと思われ。
しかし、カトゆふはノーリアクションですな。けしからん!
ぬー下衆|2007年12月 4日 16:59
>頑張ったのに「不還元」カーイッ(`∀´)
違う、違う、濃いまんま。薄めてないってことだよ。日本語間違えてたら、外人だってことで許して☆
りこ|2007年12月 5日 13:36
>下衆ぬ
あ、そうか!間違ってた>不還元
外人なのは私だったわ。あでゅー☆