[henyohenyo]

歌舞伎観劇

友人のミュージシャンかよのちゃんに誘ってもらって歌舞伎を観てきました。
これまでも何度か歌舞伎座に足を運んだことはあるんだけど、その面白さをイマイチ体感できなかったワタクシ。
今回は観念してイヤホンガイド(公演中に音声でストーリーやセリフの説明をしてくれる)をレンタルし、万全の体制でのぞんだところ、これがおもしろいのなんの。3時間半があっという間。

演目が「南総里見八犬伝」という超エンタテインメント作品だったせいもありますが、普通に楽しめました。ギャグの場面なんかもあって、歌舞伎って笑うこともできるのね。

そしてなんといっても、すべての場面において計算しつくされた美しさがすばらしい。今回はイヤホンガイドのおかげでストーリーの追跡に気をとられることなく、セットや衣装のキッチュな色彩や早変わりを思い切り堪能。いや〜、日本の美意識は本当にすばらしいです。日本人でよかった。染五郎もよかった。やっぱり歌舞伎役者は歌舞伎をやってるのがヨイです。

席は3Fの一番安いとこ。なんと1,650円でした。やすぅ〜。
三越の地下でおいしそうなお弁当を買って、さらに開演前に歌舞伎座の中の屋台でたいやき買って、ぱくぱく食べながら観ました。なんか、歌舞伎のイメージが変わったよ。ホントに庶民の娯楽なのね。これからは、もっとフランクに楽しもうっと。

終演後は近くの居酒屋で乾杯。
ふたりして着物姿だったので暑くて暑くて、ごきゅごきゅ飲んだビールがおいしかったこと。

かよのちゃんは最近、ミュージシャンとして新たな方向性を見つけたようで、目がキラキラしてました。「『音楽らしきもの』じゃなくて『音楽』をやらなきゃいけないと思って」という言葉の重みがひしひし伝わってきて、ますます応援したくなりました。

こういう志の(もちろん実力も)ある人が、CDやライブの売り上げだけで食えるような音楽ビジネスの場がない、というのは本当に間違ってるなぁと思う。

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2006-08-18T23:44:29

りこ2006年8月18日 23:44|トラックバック(0)

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