[henyohenyo]

3日目は香川の金比羅さん参り。
瀬戸大橋を渡ったらすぐに坂出駅(話題の!)で琴平駅行きの電車に乗り換えなくてはいけないのに、 話が盛り上がりすぎて気づけば高松駅までスルー。大幅なロスを生んだ原因が紛れもなく下衆な話題によるものだったことが、悲しくも馬鹿馬鹿しい。

現地に着いたらまずは腹ごしらえ。すかさずタクシーに乗り込み、ネットでチェックしていた「宮武」という讃岐うどんの有名店へ向かう。が、あり得ないことに店の前には「定休日」の札が。定休日て...そりゃないよ、連休初日ですゼ!
生まれながらの闘犬ヌーりこの心に一瞬火がつくも、運ちゃんに相談したところ「小縣屋」「長田屋」という2軒の有名店を紹介されたのですんなり進路変更することに。と同時に、運ちゃんの「アンタら、1軒だけでいいのかい?」(ニヤリ)という挑発にまんまと乗せられ、うどん屋のハシゴも決定。

「小縣屋」のウリは「ぶっかけうどん」といって、要はしょうゆがけの冷たいうどんなのだけど、オーダー直後に大根一本とおろし器を渡されて一同驚愕。うどんが登場するまでの単なる待ち時間は一瞬にして「大根おろしタイム」に変貌し...たはずが、それを飛び越えて「ミス大根」撮影会がスタート。代わる代わる大根を持ってシャッターを切る回数にくらべ、おろし器上の往復回数は著しく少なく、当然、うどんが登場した段階ではほんの少量の大根おろししか完成せず。
肝心のうどんは「つるしこ」な食感に加え、大根おろし+しょうがおろし+しょうゆ+スダチという関東者には斬新な組み合わせでとてつもなくおいしく、大満足で2軒目へ。

「長田屋」は釜揚げうどんがウリらしいので迷わずオーダー。先ほどとは違ってあたたかいうどんを煮干しの出汁につけていただくのだけど、これが素朴な味わいでおいしい。途中で飽きてきたらしょうがおろしや七味を入れると、全然違う風味になってこれまた美味。帰りは先ほどのタクシーを呼んでもらい、幸せをかみしめつつ金比羅さんの参道入り口へ。

さぁ、ここからは楽しいだけの旅ニアラズ。というのも、目指す金比羅さんの書院は山の中腹にあるので、かなり長い石段をガツガツ登っていかねばならないのです。金比羅さんの奥書院は33年に一度だけ公開されるのだけど、ここには伊藤若沖が描いた「花丸図」というもんのすごい絵があるとのこと。次回公開時に私は70歳手前。800段もある石段を登ることが出来るとはどうしても思えない。必死でがんばらなくては。

どういうわけだか、途中でぬーちゃんのお友達のY子さん一行(Y子さん、はなこさん、Mさん♂)と合流し、よく分からないまま一緒に書院を目指すことに。
が、何よりも平和を愛する私は、ぬーちゃんが初対面であるMさんに向かって「金○日に似ている」という猛毒を吐いた時点で隊列から離れることを決意。もっとも良識ある(と思われる)はなこさんと一緒に、道ばたの小さなお花を愛でたり疲れて座り込んでいるお年寄りを背負ったりしつつ心清らかに歩を進めることに。

太ももが悲鳴をあげはじめたところでようやく書院に到着。まずは表書院。
あ〜〜!いきなり教科書だかテレビだかで見たことのある虎の絵が!!なんでもこの「遊虎図」、当時の日本に虎がいなかったため作者の円山応挙が猫をモデルに描いたんだって。そのエピソードを知らなくても、こりゃどう見ても猫だわね。手足がモコモコしててカワエエ(´∀`)
虎の近くにはヒョウを発見。でもガイドさんの説明によるとこれはヒョウではなく、応挙が勝手に「メスの虎はヒョウ柄だ、きっと」と勘違いして描いちゃったものらしい。応挙の暴挙だね(ナイス☆シャレ!)。

そしてそして奥書院に入ると...待ってました!伊藤若沖の花丸図!!
6畳ほどの小さな部屋の、金色に塗られた四方の壁の床から天井までが花、花、花。グリッド上に整然と描かれたリアルな花たちは美しさだけでない凄みすら醸し出していて、ただただ圧巻。願わくば部屋の中に入り込んですべての襖を閉め切ってみたいものだけど、それは無理なので柵から身を乗り出して精一杯のぞき込みつつ若沖ワールドを堪能。

花丸図の隣の部屋には岸岱(がんたい)の「群蝶の図」が。大小の無数の蝶がCGのように配置されていることに仰天。写実ではなく、蝶をモチーフとして扱っている斬新さ。江戸時代にこのセンスは...理解してもらえたのかしら?

おのおの素晴らしい芸術に触れ、下衆で汚れた心を完全に洗い流した後はすがすがしく下山。途中、金正○似(いや似てないけど)のMさんに買ってもらった黒豆きんつばが異常においしく、Mさんにフリフリとしっぽを振る私。

Y子さん一行と別れた後はすでに暗くなりかけた四国から本州に戻るべく、約1時間の電車の旅。今晩は宿の夕食がついているので早めに帰らねば!!
おいしいものを食べアーティスティックな時間を過ごし、大変満たされた気持ちのまま終わるはずのこの日の夜は、実はこの後阿鼻叫喚のクレイジーナイトへと変貌を遂げるのだけど、あまりに長くなったので待て次号。

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一晩ぐっすり寝て起きたらすっかり元気!
足取りも軽くホテルをチェックアウトし、トトロのネコバスのような電車で出雲市駅へ。

このネコバス、頭上にパンタグラフが見あたらない。つまり「電」車ではないということ?しかも、無人駅の自動発券機で乗車証を受け取り、降車時に案内板に表示された金額を支払う、という料金システム。動力源といい料金システムといい完全にバスです。これでJRだというからオドロキ。
そして車両はもちろん一両編成。日本は広いのぅ〜。

出雲市駅からは、特急「やくも」に乗って一気に列島を縦断し岡山県倉敷市へ。

途中、車内販売で購入した大量すぎる鯖寿司をもてあましつつもたいらげたギャルヌーとギャルゆふを横目で冷ややかに眺めつつ、約3時間半の道のりを経て、倉敷入り。

荷物を駅のコインロッカーに預け、生臭いふたりとともに倉敷観光へGo!

倉敷は以前一度だけ訪れたことがあるものの、細かいところをすっかり忘れていたのでとても新鮮。
白壁の建物もそこらの路地も、すべてに情緒が漂っていて素敵だったのだけど、ヌーちゃんの「この路地は阿修羅湯につながっているに違いない」というウルトラマニアックな「うる星やつら」発言によりそれ以降は「もしやこの先には亜空間へつながる木戸が...」としか思えなくなりました。

まさに阿修羅湯な感じの路地の先にあるカフェでお茶したり、ナゼかペルシャ絨毯の展示販売会場に紛れ込んでトルコ人たちに弄ばれたりしているうちに日没。

夜は観光地区にある居酒屋にて乾杯。思いがけず料亭風の座敷に通してもらい、大将のおごりで名物「ままかり」も堪能。「ままを借りるほどではない」という結論に達するも、楽しい食事を満喫。健康って素晴らしい。

21時頃ホテルにチェックインし、早速ヌーちゃんとふたりで大浴場に向かうと、そこはなんと貸し切り状態!倉敷の夜景を睥睨し、しばし殿様気分にひたる。かとちゃんとゆふちゃんも来れば良かったのにぃ。

明日は四国に渡るため、早起きしなくてはならないため早めに就寝。おやすみ〜。

島根で泊まったホテルの目の前は日本海! 阿修羅湯の路地にて 倉敷を練り歩くGESU☆puri

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朝11:15発の飛行機で出雲空港へ。
慣れない早起きでよれよれしたまま機上の人になったところ、速攻で飛行機酔い。
飛行機で気持ち悪くなったことなんて無いので、すごいショック。しかもかなり重度だったらしく、空港についてからも一向に回復せず。

出雲大社に行くため空港から駅までタクシーに乗るも、タクシーを降りた瞬間トイレに駆け込み(吐かなかったけど)、電車の中でも青い顔のまま。出雲大社の最寄り駅に着いてもまったく元気にならず、駅舎のソファで寝かせてもらう始末。

同行のみんなには先にお参りに行ってもらい、1時間ほど眠ったところで気力をふりしぼって出雲大社へ。
すでに薄暗く、とても寒い境内をとぼとぼと斜めに傾きながらすすみ、なんとかみんなと合流して本殿だけお参りしてとんぼ返り。これを悲惨と言わずしてなんと言おうか。

でも、道中ずっと私の重い荷物を運んでくれたゆふちん、お水やキャンディーなど用意してくれたかとちゃん、駅舎に入れてもらえるよう頼んでくれたぬーちゃん、みんなの愛を感じました。ありがとう〜!
おかげで少しずつ元気を取り戻し、ホテルの夕食は少しだけど食べられました。

その後、お風呂に入ったら90%回復!これで明日は大丈夫だ。
でも、飛行機恐怖症になっちゃいそうだなぁ。

ヌー談:
全国のヌーファンの皆様ごきげんよう。今日は少しだけコメントさせて下さい
天下のリコ様のお具合が悪くなった時、後ろ髪を引かれつつ参拝に向かいました。
しばらくののち、「いまから行く…」とか細い声で電話がありまして
心配しつつ、来し方を見守っておりました。
まっすぐの参道を3人で張っていたところ、突然リコ様が目の前に現れ一同皆ビックリ。
まるで式神を飛ばしたかのようでした。彼女はそのぐらいの芸当は出来るのです(皆様くれぐれもご注意を)
ヨレヨレのリコ様は半透明になりつつも「出雲に来た意味」を遂行し
皆、涙、涙の大感動フィナーレになった次第であります。
では、みなさん次回の「下衆プリ旅行記」をお楽しみに。ぐあぐぐ。

鳥居の内側から街を見たところ

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昨日の夜は、あまりに辛いのでホテルでアイスノンを借り、寝たり起きたりしながら苦しい夜を過ごしました。いったん目が覚めるとなかなか寝付けないので、27時間テレビがお友達でした。前からSMAPで一番好きだったけど、やっぱり慎吾くんはいいなぁ。

そんなこんなで一晩経ったけど、朝になっても全然良くなってない。完全に風邪だぁ〜ヽ(`Д´)ノ
ギリギリまで迷ったけど、父のお見舞いはあきらめることに。手術後で身体が弱っている父に万一風邪をうつしたらシャレにならんからね。

もちろん自分自身もかなりキツい状態だったので、朝9:00過ぎには京都駅に立ち、昼前には東京に帰ってきました。新幹線車内で解熱剤をいただいたおかげか、気力のせいか、家に着くまではなんとかなったんだけど、自宅でぼーっとしてたらどんどん頭痛がひどくなってダウン。
37度ちょいの微熱が下がらないのよね。ふぅ。

かずおくんが作ってくれたうどんを食べながら選挙特番をちょこっと見て、あとはひたすら睡眠。今朝起きたらちょこっと調子よくなってました。夕方からはまた熱が出そうだけど...やっぱり家が一番だわ!エアコンから解放されたこの気持ちよさは格別。

それにしても、昨日の帰宅時、ねこちゃんが逃げ回ったのはどういうことか。発熱でいつもと様子の違う私に驚いたのか、単に忘れやがったのか。どっちだ〜〜。
2007-07-30T11:14:31

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昨日の夜中、ふと目が覚めたらノドが痛い...。
慣れない空調にやられた模様。あわててエアコンを止めたけど時すでに遅し。朝になってもノドの痛みと腫れはひかず、ちょっと不安になりながら病院へ。
今日はできるだけクーラーの風にあたりたくないので、きもの姿で。

父は、一晩明けたらビックリするくらい元気そうになっていて一安心。昨日は息も絶え絶えだったのに、今朝はちょっと歩いたそうで。現代医学はすごいなぁ。

でも風邪っぴきの分際で病室に居続けるわけにはいかないのでさくっと退出。とはいえ、今日まで泊まっていたホテルはいったんチェックアウトしてしまったので行くあてもなく、とりあえず喫茶店に入りました。東大路通りぞいにある「ヴィラージュ」さん。お店のおねえさんと2人きりだったのでちょっとおしゃべり。そしたらオーダーしたコーヒー(めっちゃおいしかった)以外にサービスで日本茶を出してくれて大感激。痛むノドにしみるよ...。旅先で人の心の温かさにふれました(´∀`)

ちょっと熱っぽくなってきましたが、これからリサイクルきもの屋さんをのぞいてきます(12:09)。「やや」さん。前にも一度行ったことがあってかなりイイ感じだったので。
半衿になりそうなはぎれがあるといいなぁ。

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とうとう発熱〜(17:15)。
「やや」さんで、半衿にするにはちょっと短いけどとっても素敵なはぎれをGetし、調子にのってホテルまで歩いて帰ったら部屋に入ったとたんどっと疲れが。
現在37度4分くらい。平熱が35度台なので、すでにちょっと辛い。
母と妹が父の病院帰りに差し入れを持って来てくれたので、今日はもう外に出ずに済みそう。しかし、旅先で発熱なんてついてないよん。

明日は父の病院に寄ってから家に帰りたいから、これ以上ひどくならないといいんだけどなぁ。

写真は、心からほっこりできた「ヴィラージュ」のお茶。私が着ているきものに合わせてグリーンの茶器で出してくれました。オサレ!

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2007-07-28T12:13:42

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