最近そんな感じの話題を見たり聞いたりする機会が多いので、あらてめて自分のことを考えてみた。
とりあえず、フリーランス暦5年目のいま、なかなかよくやってると思うんだよね、私ってば。
制作会社勤めしてたころからぼんやりと「いつかフリーになりたいなぁ」という夢は持ってたけど、まさか実現するとは思ってなかった。けど実現して、最初の1、2年はアレだったもののここ最近はきちんと仕事がまわってて。
「ヒマでヒマでしょうがない」なんてことは、ない。
だけどここで問題なのが、ぶっちゃけ、サラリーマン時代よりも年収下がってるんだよね~。
あ、会社勤めの頃だって大してもらってませんよ。大企業に勤める友達の2/3いくかいかないか、くらいだった。
マイペースにのほほんと働いてるからかなぁ、なんて思ったりもしたんですが、年間の労働時間を平日にふりあててみると、おそらく1日平均11、2時間くらいは仕事してる計算なんだよね。土日盆暮れ正月ほとんど関係なく働いてるから。
そう考えると、この労働時間でこの年収かぁ~。って、ついつい思っちゃう。
仕事したくてもできない人がいる世の中で、恵まれた悩みなのかもしれないけどさ...。
仕事というより趣味に近い感覚で楽しんでるから労働時間が長いことに不満は無いんだけど、同じくらい「頑張ってる」感じの人がBMW乗り回してるのを見たりすると、「うーん...オレってなんか間違ってる?」みたいな気分になるのよ(笑)
自分が希望する月収から日給や時給を割り出せ、みたいな計算式があるじゃない?
一応やってるんです。「これならサラリーマン時代の年収を超えられる」っていうラインは出してます。
だけど、私みたいな個人事業者に依頼してくるクライアント(制作会社ではなく、町のサロンとか小さなクリニックなど)って、そもそもそんなに余裕ないのよ。工数どおり厳密に請求したところで、絶対払えないって。
だからあらかじめ予算を聞いて、その範囲内で最低限できることをやるようにしてます。
とはいえ1つのサイトを立ち上げるにはそれなりに手間も時間もかかる。10万円くらいの予算だと、あっという間に赤字なのだ~。
安い仕事だからって手を抜けるほど器用でもないしねぇ。
その辺の悩みは尽きないんですが、最近いっこだけ分かったことがあります。
それは、名指しで仕事をくれるクライアントは、こちらが想定している以上のギャラを払ってくれる、ってこと。まだまだ数は少ないですが、「りこさんに頼みたい」と言って依頼してくださるクライアントは、こちらが恐縮しちゃうくらいのギャラを提示してくれます。
つまり、そういうことなんだな。
「たまたま知り合いに紹介された」とか、「制作会社に頼むと高いから」とか、そういう理由で私に依頼するクライアントにとって、「私」の代わりはいくらでもいる。そんなクライアントに対して、こちらの一方的な(金銭的な)要求をつきつけても交渉炸裂、ハイ終わり。
だけど、ごくたまに事前調査をしっかりやった上で私にご依頼くださるありがたーーーいクライアントもいて。そういうクライアントがひとつでも増えれば、私の経済状況はもっと明るくなるハズ。
小さな仕事でも(無理のない範囲で)精一杯やって自分の価値をあげていくことが、回りまわって「稼ぐ」ことにもつながってくるんじゃないか、と思う秋の夕暮れなのであります。